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10月21日。 あれから一年。 義父が亡くなって一年が経ちました。 一年、早かったです。 一年前のことですが、ついこの先日のことのように鮮明に覚えています。 それはきっと、これからもしばらく変わらない気がします。 娘は、朝起きて一番におじいちゃんの写真に手を合わせていました。 毎日ずっとおじいちゃんに語りかけてきた娘。 彼女のそういう所は、本当にすごいと思います。 おじいちゃん、きっとすごく喜んでいると思うな。 おじいちゃんにとって、あなたは自慢の孫だったもの。 息子も娘の真似をして手を合わせました。 おじいちゃん、今でもお空から見てくれてるよねって言いながら。 一周忌の法要は、17日に済ませました。 みんなでお墓に行って手を合わせ、 お寺さんに来ていただいてお経をあげていただきました。 一周忌とは・・・ 亡くなった方のことを想い、またその方に感謝してお念仏をあげる。 そのために有縁(うえん)の人々が集まるのだと言うお話でした。 お父さんがいてくれたから、今の自分が在るのだということ。 自分にとって、やはりお父さんはかけがえのない人だということ。 そう、その通りです。 知らず知らずのうちに、お父さんからもらったものはたくさんあります。 お父さんが遺してくれたものもたくさんあります。 全部、お父さんがいてくれたからこそです。 お父さんと私の付き合いは、10年足らずのものでした。 時間は短かったけれど、私を娘として大切にしてくれました。 主人から、大阪の女の子を連れてくると聞いたお父さん、 金髪でヒョウ柄を着たイケイケのお姉ちゃんを想像して覚悟を決めたのだとか。(笑) 後日その話を聞いた時は、大爆笑でした。 娘を出産した時、まず私のところへ来て 「お疲れさん」と頭をポンポンとしてくれたお父さん。 その労いが、どれだけ嬉しかったことか。 とても優しい人でした。 本当にどうしようもなく困ったところもあるお父さんでしたが(笑)、 でも、いつも気を遣ってくれる優しいお父さんでした。 享年57歳。 若すぎる・・・と思いました。 もっともっと子ども達の成長を見ていて欲しかった。 私もたくさん話たいことがあった。 でも、この一年ですごく思ったのです。 亡くなる2年7カ月前に倒れてからの闘病生活の中で、 亡くなってからのお通夜やお葬式を終えて、 その後の一年間の中で、 ひとりになったお母さんのことを支えようと キョウダイみんなの絆が強くなったことは確か。 もともと仲の良かった3人キョウダイですが、 その奥さんや旦那さん、子ども達。 みんながとっても近くなってひとつになりました。 これは、何より大きなお父さんからのプレゼント。 何十年後ではなく、今みんなが若い時に深まった絆は一生ものです。 ひとり暮らしになったお母さんのことは心配ですが、 今のところ元気で頑張ってくれています。 お父さん、みんなのことは心配しないでね。 安心して見ていてください。 そして今回、とっても驚いたことがありました。 先代の住職さんが亡くなられて、 息子さんが次を引き継がれた若い住職さん。 その方と主人が京都の話をしていました。 来年は、親鸞さまの750回忌なので、 京都に行きたいということから始まった京都話。 話は、私が京都の大学に行っていたということにおよび・・・ 西本願寺の話になったとき、 「そう言えば大学の入学式は西本願寺であったんですよ。」 なーんて言ったら、そこから思わぬ展開に発展。 「ということは、××ですか?」 「ハイ!よくご存知ですねぇ。」 「ボクは△△なんですよ。」 「えーっ!!それはびっくり!」 「それに、大学院の時に××の図書館でバイトしてました。」 「えぇぇぇぇぇーーーーーっ!!」 ふたつの大学、××と△△はわりと近くでもあり、 仏教でのつながりも深い学校なのです。 そこで、お互い年齢確認。(笑) 住職さん、私の4つ上でした。 なので、大学院1年生の時、私は大学1回生。 なーんと、見事にあの学内で同じ時を過ごしていたのでした!! 京都から遠く離れた山口で、 まさか10数年前の学生時代を思い出す話が出るなんて・・・ しかも、お寺の住職さんと。(笑) 人生、どこで誰とつながっているか分からないものです。 不思議なご縁に、思わず盛り上がってしまいました。 だって、もしかしたら私が借りた本の手続きをしてくれたのが あの住職さんだったってこともあったかもしれないのですから・・・ もう、まるでドラマみたいやーん♪ なんて・・・・ 話が脱線しすぎ。^^; お父さん、こんな私でごめんなさい。^^; 仏壇は実家にあるので、ちゃんとしたものはないのですが、 久しぶりに ゆっくりお父さんの写真の前に座って手を合わせました。 形見として預かってきたお父さんの眼鏡を眺めながら、 お父さんが新聞を読んでいた姿を思い出しました。 なんと眼鏡ケースには、お父さんのサイン入り!(笑) 貴重な代物です。^m^ 何かと物知りだったお父さん、 結婚当初はいろんなことを教えてくれました。 まぁ、もっともらしく語っていたことが、 とんでもない大ウソだったこともありましたけど。^^; 眼鏡ケースの中には、眼鏡と一緒に一枚の紙が入っています。 葬儀の時の喪主の挨拶文。 主人が一生懸命考えたものです。 一年ぶりに広げて読みました。 あの時の主人の言葉は、お母さんやキョウダイみんなの心を代表したものでした。 きっと、今もその気持ちはみんな一緒。 あの時より、もっと強くなったかもしれません。 父が倒れてから他界するまでの2年7カ月の間、 私達はいろいろなことを考え、経験しました。 その中で 最も強く心に残ったのが 家族の絆や人と人とのつながりを大切にする心でした。 この当たり前であるがゆえに忘れがちなことを改めて気付かせてくれた。 それは、父からの最後で最高のプレゼントだったと思います。 この時の主人とみんなの気持ち、 今もずっとずっと続いています。 きっとこれからも、ずっとずっと続いていくでしょう。 お父さんからの大きな大きなプレゼントは、 みんなの心の中でもっと大きく育っていくはず。 お父さん、心からありがとう。
by satomi_yk11
| 2010-10-30 21:43
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