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寒さが厳しい中、物資がなかなか届かない避難所の現実。 必死で耐えている人達がいます。 大変な状況下でも協力し合って生きる姿勢に心打たれます。 そして、予断を許さない原子力発電所の状況。 ずっと必死で闘ってくれている人達がいます。命がけです。 その勇気と使命感には、本当に頭が下がります。 ご家族の皆さまの心配も計り知れません。 私は、ただひたすら祈り続けるのみです。。。 でも、ここはあえて普通モードで綴っていこうと思います。 前回からのつづきのお話。。。 正直、この時期に病気の話というのも・・・ とためらう気持ちもありました。 どうせなら明るい話題をと思ったのですが、 続きが気になると心配してくださった方々の声もあり、 途中で放り出すのもと思い、続きを書くことにしました。 胸のしこりの摘出手術を終えた夜、 麻酔が切れたのがじわじわと分かるように痛み出しました。 なんとな~く痛くなってきたという状態から、 夜には痛くて眠れず、ひとり涙する状態まで。 段々痛みが迫ってくるのが分かりました。 痛み止めの薬はいただいて飲んでいたのですが、 それも追いつかない感じ。 やっぱり飲み薬だと効きが穏やかなのね。>< 何度も目がさめた夜、 動くと痛いので、寝返りも打てませんでした。 「個人差がありますが、翌日から仕事に出る人もいらっしゃいますよ。」 看護師さんはそんなことを仰っていましたが、 私の場合はどう考えても無理な状況。 朝ごはんとおべんとう作りで精一杯!! 半分泣きながらおべんとうを詰めました。>< 痛みのせいで不機嫌になり、主人に当たった覚えあり。 スンマセン。^^; 痛いし声もまだほとんど出ないし・・・ あーーーーもうっ!! という感じでダラダラしていたところ、電話が鳴りました。 おっさんを通り越したガラガラ声で出ると、 なんと電話のお相手はのんきさん♪ メールしようかと思ったけど、電話の方が早いと思って・・・ 心配して電話をくれたお姉さま。 とっても嬉しかったです。 が・・・ その嬉しさを伝えられないくらいのスゴイ声。--; のんきさんも思わず笑っていました。 どうやら私の声が出ないのを忘れていたらしく(笑)、 アハハ!そう言えば声出ないんだったねーって。 でもね、喋っているうちに、段々声がマシになっていったから不思議。 のんきマジックよ☆ 痛くてブルーで力の抜けていた私ですが、 のんきさんとのおしゃべりで、すっごく元気になりました。^^ ひとの力ってスゴイな。 のんきさんも、私の検査から手術までを知っていたひとり。 途中、何度も何度も励ましてもらいました。 どれだけ元気をもらったかしれません。 のんきさん、その節は本当にありがとう!! 今更だけど。(笑) のんきさんのおかげで、かなり元気になった私。 気持ちの持ちようって大きいですね。 痛みは手術当日の夜中がピークだったので、 時間を追うごとに楽になっていきました。 仕事は一週間お休みをいただいていたのと、 ピアノのレッスンもさすがに手術翌日はお休みさせてもらったので、 しばらくゆっくり過ごすことが出来ました。 術後5日目、消毒と傷の状態を診てもらいに病院へ。 傷はキレイになってきているとのことでした。 今は毎日消毒したりしないのね~。 娘の盲腸の手術の時もそうでしたが、 防水フィルムつきの大きな絆創膏を貼って密閉します。 吸収される糸を使うので、抜糸もなし。 術後のケアはかなり楽です。 翌日からシャワーも可でした。 お風呂へ入ったのは、術後3日だったかな。 大丈夫と分かっていても、ちょっと心配で恐る恐るお風呂へ入りました。 摘出した腫瘍の正体が分かるのは、 術後10日ぐらいかなと言われていました。 あぁ、そうだったわ。 手術で終わりじゃなかったんやわ。 今回の手術は、あくまで診断をつけるための手術。 もし悪性なら、治療のための再手術になると言われていたのでした。 手術が終わってほっとしていたのですが、 考えたらまだ何も結果が出ていないのだった・・・ 痛みがマシになってくるにつれ、 今度は結果がどうなのか気になって落ち着かない。 この『結果待ち』の状況が一番しんどい時間なのでした。 いざ、結果を聞きに行く日。 ひとりで大丈夫か?と主人は心配だったようですが、 大丈夫!私の体やからね!とひとりで。 いろいろ検査をして、手術もして、その間にいろんなことを考えて・・・ 不安もいっぱい、気分が沈んだことも。 でも、そういうのを通り越してしまうと、何だか悟りの境地?? どんな結果でもドンと来いやわ!! という気持ちになっていたから不思議です。 とは言え、やっぱり待合室で名前が呼ばれるまでの間は緊張しました。 落ち着こうとしていた自分がいたので、落ち着いていなかったのでしょうね。^^; 診察室に入ってすぐ、思わず先生の表情をうかがってしまいました。 「こっちにどうぞ。先に傷をみようね。」 えーーーー。先に結果を聞きたい・・・ 軽く消毒をしたりしながら、「取って良かったよ~。」 と話し始めたK先生。 しこりの正体は、ひとつは線維腺腫。 これはまったく問題のないもの。 そして、もうひとつは『葉状(ようじょう)腫瘍』というものでした。 これは、良性・境界型・悪性の三段階ある珍しい腫瘍だそうです。 悪性の場合、がんとは違って肉腫の類になるのですが、 私は幸い 良性葉状腫瘍という病理診断でした。 ただこの葉状腫瘍というのは結構厄介者らしく、 良性のものが、ある日突然悪性に変わったりするのだそうです。 だから、例え良性でも切除が原則。 良性・悪性にかかわらず、治療法は切除のみで、 有効とされる薬などは見つかっていないそうです。 何と言っても症例が少ないので、研究も進んでいない!? 乳がんになる人が100人いたら、葉状腫瘍になる人は1人だそうで・・・ なんでまたそんな珍しいものを育ててしまったんだかねぇ。 でも、悪性はその中でもまた稀なようです。 小さな葉状腫瘍は、エコーで見ると線維腺腫と見分けがつきにくいらしく、 細胞や組織をとって検査してみないと分からないのだそうです。 葉状腫瘍は、急激に大きくなることが多いのだそうですが、 大きくなるとエコーで見ても内部に血流が見られたりもするようで、 形も特徴がはっきりしてくるそう。 短期間で子どもの頭大ぐらいになってしまうこともあるのだとか。 それってどういう状態なん?? そんな大きさのものは私の胸には入りませんけど!? 私の場合は、1㎝に満たない小さなものでした。 出来てすぐだったのか、大きくならないタイプというのもあるのか・・・ その辺は分からないけれど、小さいうちに見つけられて幸運でした。 腫瘍が大きくなったら、乳房全摘ということもあり得ます。 ただ、葉状腫瘍は再発の頻度がかなり高いらしく、 とにかく気をつけて経過観察をすること。 それのみです。 だからといって、再発を防ぐ方法は特に何もないので、 とにかく早期発見が大切です。 K先生は、おおよそこの結果を想定していたようでしたが、 良性か悪性かというのは、目で見て分かるものではないので何とも言えなかったということです。 今後も一緒にしっかりみていこうねと力強く言ってくださいました。 K先生の言葉は不思議なのです。 決して熱く語ったりする先生ではなく、どちらかと言えば淡々と話をされるのですが、 その言葉はとても力強くて安心感があります。 これは、患者にとってとても心強いことです。 病院を一歩出て、すぐに主人に電話をしました。 「良性だった」という私の言葉に「よかったぁ・・・」と言ってくれた主人。 今までで一番感情のこもったひとことだったかも。(笑) 普段、あまり言葉に気持ちの温度を表さない主人ですが、 この時は熱~いひとことでした。 本当にほっとしてくれているのが伝わってきて、 素直にとっても嬉しかったです。 その時初めて、私も「よかった・・・」と思えました。 幼稚園へ息子を迎えに行った時、 息子が私のもとへ駆け寄ってきて一番に聞きました。 「お母さん、スノーマンいい子だった?」 子ども達は、いい子か悪い子か、そういう言葉で表現していました。 「いい子だったよ!」と報告した私の手をぎゅっと握って 「あー良かった!」そう言って笑った息子。 息子の手があったかくって、思わずじーんと胸が熱くなりました。 娘も「結果どうだった?」と息を切らせて学校から帰ってきました。 「いい子だったってー!!」と玄関に走っていった息子。 娘は、ぎゅーっと私に抱きついて「よかったぁ」と安堵したよう。 娘の気持ちもとっても嬉しかったです。 今後のことも考えたら、手放しでは喜べません。 でも、『良性』という結果は、やはり大きなものだったと思います。 久しぶりに、ゆっくり眠れた夜でした。。。
by satomi_yk11
| 2011-03-20 01:19
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