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葉状腫瘍の記録 ♯2  -スノーマンの正体-
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前回に引き続き、私のカラダのお話。














まず・・・

前回私が書いたお話に対して、
予想外にたくさんの反響を頂いて驚いています。
ありがとうございます。

ここを訪れてくださる方の中にも
「しこり持ち」の方が何人もいらっしゃることもビックリしました。

私の書いたものを読んで
病院へ行きます!と言ってくださった方も。

書いてよかった。
そういう方がひとりでもふたりでもいて下さったら、
それが何よりうれしいです。


いただいているメールは、すべてじっくり読ませていただいています。
お返事は、順番にさせてくださいね。



お話は、まだしばらく続きます。^^;
お付き合いくださったら嬉しいです。







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マンモと細胞診をしていただいた一週間後、
細胞診の結果を聞きに病院へと向かいました。





念のため。



先生はそう言ったのに。
どうしても、どうしても何か引っかかっていたのでしょうね。

その一週間は、本当にしんどい一週間でした。



何となくずっと気分が上がってこない。
どんより曇った灰色の空のように、
なんとも言えない重たい気分。


打ち消しても打ち消しても、なぜか不安が消えませんでした。




「うーん、よくない結果だったよ。」
そう言われる夢を見て、夜中に目が覚めてしまったりもしました。





大丈夫だと思うけれど、念のために・・・

先生の言葉をそのまま素直に受け取りたいのに
なぜかモヤモヤ落ち着かない私と、
そのまま素直に受け取って特に心配していない主人。


その温度差を感じているのに、そこに触れられない私。
胃が痛くなる一週間でした。





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この一週間の間に息子の誕生日がありました。
タイミングが悪い。><

でも、大勢でお祝いしてもらって、みんなで海響館へ行って・・・
賑やかで、気が紛れました。





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結果を聞きに病院へ行った日。

診察室の前で待つ時間が、とても長く感じられました。><




きっと大丈夫。
そう思おうとしても、ドキドキ緊張していました。



自分の名前が呼ばれ、診察室の扉を開けてK先生の顔を見た瞬間、
イヤな予感が当たったかも・・・と感じました。


先生は、細胞診の結果が書かれた紙を読みながら、
ひとつひとつの単語を解説しながら説明をしてくれました。

が・・・
頭に入らない。

サーッと紙に書かれた文章を目で追って行った先、
最後の『鑑別困難』という言葉だけが目に飛び込みました。




ポンポンと私の肩を軽く叩いて、
もう一度最初から説明をしてくれた先生。

ふーっと力が抜けました。




しこりに刺した針から、検査に必要な細胞はきちんと取れていたということ。
その中に、怪しい顔をした細胞がいること。
細胞質に対する核の割合の高い細胞が見られること。


このようなことを説明されました。


細胞質に対する核の割合云々がよく分からなかったので、
K先生により分かりやすい説明をしてもらいました。


線維腺腫の場合、細胞がどんどん分裂して増えていくようなことはないけれど、
たとえばガンのような悪性のものは、細胞分裂を繰り返して大きくなっていく。
細胞分裂をするときは、細胞の中の核が増えて分裂していくので、
核が増殖傾向にあるというのは、もしかしたら悪いものかもしれない。


そんなお話だったと思います。
私が書くと分かりにくいわね。--;

でも、先生のお話でなるほど~と思ったのを覚えています。




結局、怪しい細胞もちらほら見えて、
全体的には何とも言えない…

というのが、この細胞診の結果でした。






あんなに痛い思いをして、
こんなに苦しい一週間をすごして、
それでもまだ結果が出ない。

結果待ちという状態が、こんなにも辛いものだとは。






さて、それではどうしようというお話になりました。


いくつか選択肢はあるということで、
先生のお話を伺いました。


1 手術でしこり全部を取り出して正体を暴く。
2 もっと太い針を刺して、もう一度検査をする。
3 引き続き様子を見る。

私の中で、3はありえない。
このままずっと知らんふりはさすがに出来ない。
精神的に苦しすぎるー。><



もっと太い針で再度検査をするというのは、
より多くの細胞を取って検査をするということ。

ただ、私のしこりの位置は、右胸の一番外側の下の部分で、
わりと表皮に近いところでした。
しこりの大きさが小さいこともあり、
太い針を刺す方法は難しいと説明がありました。
やってみてもうまくいかない可能性もあると。

皮下脂肪も少ないし、刺した針が他の部分を傷つけてしまう危険もあるからね。

って先生!
胸において皮下脂肪が少ないというのは褒め言葉じゃないですよね。^^;

おなかの皮下脂肪なら、結構自信あるんやけどなー。(笑)






話のニュアンスから、K先生が手術がいいと思われていることは確か。

ただ、決めるのは私。



正直、やっぱり動揺はありました。
手術なんてしたことないし…

なんとなく予感はあったとはいえ、決断を迫られると躊躇します。



旦那さんと相談してもいいよ?
おうちでゆっくり考える?

先生のこの言葉で、なぜか心が決まりました。



いえ、自分で決めます。
手術お願いします。


きっと家に持ち帰って主人に相談しても、
私自身が手術を選ぶと思ったのです。
それに、主人も私の意思を尊重してくれるでしょう。


ここで決断できたのは、娘の存在も大きかったです。
一昨年、盲腸で手術を経験している娘
あれだけ頑張った娘の母である私が、
手術が怖いとは言えません。



K先生に自分の意思を伝えると、
不思議と気持ちも吹っ切れて落ち着きました。
診察前のドキドキがうそのよう。






その後、手術について説明がありました。

手術そのものは極簡単なもので、
局所麻酔で行い日帰りで済むとのこと。
入院がないのは何より助かります。


この日、手術前の検査なども全て済ませて帰りました。
血が何分で止まるか…なども調べるのですね~。
すべてが初体験!!


血液検査では、なぜか肝機能の数値が高くて驚愕。--;
下戸の私には、アルコールによる肝機能障害の可能性はなく、
きっとストレスとか疲れだろうねってことでした。

まぁね、この状況はストレスになるよね。
早くハッキリさせたいね。

K先生はそうおっしゃって、手術の日程表を取り出されました。



なるべく近い日を探してくださったのですが、
この頃幼稚園の行事があったりいろいろで、
なかなか先生と私の都合が合わず…

結局、半月先の12月6日が手術日に決まりました。





朝病院に着いた時は、あんなにドキドキ不安でいっぱいだったのに、
帰りはなんだか清々しいくらいの気持ちでした。
なぜだったのでしょうか?

まだまだ何も解決したわけではなかったのですが、
腹が据わったというのでしょうか?

どうしよう…どうしよう…と不安でいっぱいだったのが、
向き合う覚悟が出来たというのか。
これはしっかり向き合うしかないと開き直ったというのか。




K先生の存在も大きかったと思います。
前回もそうでしたが、ドンとお任せしようと思えたのだと思います。

診察の後、細かい説明をしてくれた看護師さんとも少しお話ができました。
きっと私の気持ちを察してくださったのでしょうね。
「K先生は、患者さんに何かあれば、夜中でも飛んで来てくれる先生ですよ。」
とお話してくださいました。



そんなこともあって、帰る時には気持ちがスッキリ片付いていたのかも。







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手術までの半月は、いろんなことがありました。

kyonちゃんと尾道へ行ったのは、細胞診の結果の出た2日後でした。
何もかも知っていたkyonちゃんは、
すっごく心配してくれました。
気分的に行きたくなかったらまた今度にしようとも言ってくれました。
でも、私が行きたいと言って決行してもらった尾道小旅行。
とってもとっても楽しい一日で、
久しぶりに大笑いしたりもしました。
あの状況で、私とふたり旅をしてくれたことに、すごく感謝しました。



幼稚園では、作品展とバザーもありました。
無心でお菓子作りに励めたのもヨカッタ!!




息子に続き、娘もお誕生日を迎えましたが、
お祝いらしいお祝いもしてあげられず、
何とかやっとケーキを作った!!という感じでした。

それでも、大喜びしてくれた子ども達。
ふたりの笑顔を見ながら、いろんなことを考えました。




家族みんなで宮島へ行き、一日たっぷり遊んだりもしました。






頭の隅っこに、「もしかしたら悪いものかもしれない」
そんな思いはずっとありました。

もしもそうなったら、しばらく遊んだりできないかもしれない。

そう思うと、休日家族そろって過ごせる時間がとっても貴重に感じました。
みんなで笑って食卓を囲めることが、本当に幸せだと思いました。




いつもと同じ風景も、すこーし違って見えました。

半月…
長いなぁとも思いました。

早く済ませてしまいたいと思う気持ちもありました。


でも、あの時間は本当に濃くて意味のある時間だったと、
今になって振り返ってみると、そう思います。






手術に向けての心の準備もバッチリ。
あとはその日を迎えるだけ…


スノーマン、ついにご対面よ!!



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by satomi_yk11 | 2011-03-09 01:11
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